
元数学教師として、「我が子の数に対する興味関心を育てたい」と頭の隅に入れて接しています。意図して与えた物、偶然興味をもった物など、後々算数・数学の基礎になるなと思ったことを紹介します。
まず前提として、小学校受験をされるお子さんでなければ、未就学児の頃から座って問題を解けるようになる必要はありません。日常生活の中にある数に触れ、興味関心をもっていれば十分です。その経験が、小学校以降の算数・数学の学習に生きてきます。小学校教師をしていた頃、「小さい頃もっとブロックで遊んでいたらな」「もっとお金で払う経験をさせて欲しいな」とクラスの子を担任していて感じました。そんなお子さんが一人でも減るよう、今から紹介することを意識してみてください。
日常生活の中にある数
小学校の算数は、私たちが生活する中で必要な知識です。逆の言い方をすれば、生活の中に算数がたくさんあります。その算数に目を向けてみましょう。
1歳から始まる数の概念
- 「◯◯ちゃん何歳?」「いっちゃい」「言えてすごいね〜。」本当に、凄いね。これ、立派な算数ですから。1年経つごとに1ずつ増えることを、小学校になる6年間かけてしっかり覚えていきます。兄弟がいれば、「2歳より5歳の方が大きい」と、数の大きさ比べもできます。
- 「1、2、3、4…、9、10」まずは片手で5まで。できるようになると、両手で10まで。自分の指を数える物に当てて、一つずつ数えていきます。「お菓子全部で何個ある?」「全部で何人いる?」など、数える場面を意図して作っています。
両手を使ってたし算
- 両手の指を合わせると10。ということが何となく分かってくると、たし算も自然と始めます。妹めめは「1+1」「1+2」「1+3」「1+4」「1+5」「2+1」「2+2」「2+3」「2+4」「2+5」「3+1」「3+2」「3+3」「3+4」「3+5」「4+1」「4+2」「4+3」「4+4」「4+5」「5+5」ができます。自分の手を使って数えることができるからです。未就学児に両手を使ってすぐに数を表せるようになっていると、小学校で計算が速くなります。
- 両手を合わせて、「5+5=10」が理解できていると、小1の、答えが10以上になるたし算で生きてきます。「5+5」「5+6」「5+7」「5+8」「5+9」「6+5」「6+6」「6+7」「6+8」「6+9」「7+5」「7+6」「7+7」「7+8」「7+9」「8+5」「8+6」「8+7」「8+8」「8+9」「9+9」です。親が手を出して、例えば「5+6は、ママの5と私の5握手して10。残りが1。だから11。」と言うように、計算しやすくなります。1年生のたし算カードの練習、これで大半できるようになります。
未就学児時代だけでなく小学校低学年の間でも、計算が頭でできるようになるまでは、手をたくさん使って考えましょう。手を使って計算するのを恥ずかしがったり、手を使わずに計算しましょうと言う先生もいますが、その個の勝手です。数がイメージできるようになるまでは、身近な手を使って考えればいいです。
お菓子をみんなで分けよう
- たし算の次によく使うのが、わり算です。2年生の終わりごろから勉強しますが、日常生活の中では、よく登場します。よく使うのが、お菓子を分けるときです。我が家は4人家族なので、2〜4人で分ける場面が多くあります。お菓子という実物を動かしながら、1人◯個と解いていきます。
- これが、割り切れないことが多々あるので、その残りをどうするかを考えるのも面白いです。「残り2個だから子どもの分」「1個しか残ってないから、半分にしよ」「1個余ったから、残しておこう」など、その時々によって違います。「3個の人が2人、4個の人が3人」「あまり2」「1人分が1.5個(1と1/2個)」など、あまりの処理の仕方で、少数や分数までつながります。さらに、「あと何個あったら、けんかにならない?」と付け加えても面白いですね。
- 小学生が必ず苦手とするのが、文章題です。文章題を苦手とする子は、こういった場面を経験することで、イメージしやすくなります。実際の物を使って、たくさん経験させましょう。
動く目安に時計を使おう
- 数字が12までわかるようになると、時計の始め時です。「長いはりが12になったらおやつね」「長いはりが6になったら片付けようね」など、まずは長いはりの位置から読めるようにしていきます。
- 時計は、小2でも出てきますが、苦戦する子が必ずいます。イメージできていないと難しいですよね。子どもが小さい内は自宅の時計を、秒針もついていて、分のメモリを書いてあり、数字もはっきり書いてある物を付けてください。毎日目にして、時計の仕組みを少しでも理解しやすくすることが大切です。
お金を使って、位の概念を知ろう
- 現金を使うことが少なくなってきましたが、子どもにはあえてお金を使わせましょう。一緒に買い物に行った時は、現金で払う経験をさせましょう。少数や筆算でつまずく子は、位の概念が弱いです。お金は、1円玉が10枚で10円。10円玉10枚で100円。と、位を理解するのに最適です。小学校の間は、現金を使って、位を理解する期間にしましょう。
- おつりをもらうことは、ひき算にもつながります。計算できるようになると、細かいお釣りを貰わないように考えて支払うこともできるようになります。
遊びの中にある数
何気なく遊んでいることの中にも、算数がかくれています。見てみましょう。
すごろく
未就学児でもできる遊びです。数字が読めるのと、それに数分対応して進めることで、数に対する認識力が高まります。
ブロック
図形の分野は、空間認識が大切です。これは、学校の授業の中だけでは正直身につけれません。今までいかに立体の物に触れて想像してきたかに左右されることが大きいです。つみきやブロックを小さい頃からたくさん触らせてください。立体の見えない部分を想像する力は、遊びの中で培われます。
折り紙
折ってピッタリ重ねる。半分に切る。これを基礎として、授業でも図形の学習を進めます、さらに先では、合同や相似につながります。半分に折ったり、切ったりする経験大切です。
通信教材を使うのもあり
色々書いてきましたが、あれこれ考えるのは大変ですよね。そんな時は、「こどもちゃれんじ」を使うというのも一つです。姉ななもやっていましたが、その年齢の子にはどんな力を付けるといいのかが良くわかります。子どもの教材だけでなく、親への冊子も入っているので、それを読むと勉強になりました。
でも気を付けて欲しいのは、個人差があることです。姉ななは9月生まれということもあり、毎月届く教材が少し難しく、渡すのは少し早いように感じていました。届いた教材はとっておき、1ヶ月程ずらして渡していました。お子さんの発達に合わせて利用することだけ注意が必要です。
まとめ
私は数学が大好きなので、数学で子どもに考え方や生き方を教えていきたいと考えています。そこまでの熱量がある方はなかなかいないと思いますが、日常生活の中に算数・数学は溢れているのは事実です。お子さんと楽しみながら、親さんが数に目を向けられるよう促してあげてください。「こんな考え方してうちの子天才!!」「こんな見方できるようになって、成長したな。」と、お子さんの成長にうっとりするはずです。一緒に親バカ子育てしていきましょう!!


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